京都の工房でさまざまな作品を生みだす佃さん。
代表作の我谷盆やMokkiは、毎日使って豊かな暮らしを彩ってくれます。

今展では、パープルハートと言われる南米の材を使った
Rounder Tray が目を惹きます。
美しい紫色で形状がとても緩やかな優しい雰囲気。
使い込んだらどんな色に変化するのでしょう。

また、種類豊富なSquair Tray は気軽に使えるサイズで、
玄圃梨 (ケンポナシ)・黄檗 (キハダ)・香椿 (チャンチン)など
材の特徴を知るのが楽しい作品です。

佃：「ケンポナシは関西よりも江戸指物の和家具に使われる材料で
漆をかけると欅の代用に使われたりしますが独特の色と杢に品があり好きな材料です」

佃：「キハダは皮をめくると黄色の肌をしていて和漢で胃薬に使われています。
木理は桑に似てて女桑と呼ばれ関西でさ桑の代用に使われてきました。
やや緑がかった色は神代木のようです」

佃：「あまり流通してない香椿は九州の一部地域でしか生息してないと聞いてます。
おそらく大陸から渡ってきたのかもしれません。
赤い材料は紅梅か香椿位です。なんとなく唐木といった雰囲気ですね」

常に地方の銘木店に行って珍しい杢の材料を探して集めていらっしゃると聞きました。
佃さんのインスタグラムを拝見していると、「ちぢみもく」などもあり
在廊日に、たくさん面白いお話が聞けそうです。

＊＊初日の15日はPeru先生の門下の方による
　　振る舞い茶(中国茶)をさせていただきます。

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